>>302
『2202』の評判が悪いのは小林誠氏のビジュアルが原因ではありません。
全て。福井晴敏の作劇の中身の後味の悪さに尽きるのですね。
ヤマトの世界に『横溝正史』と『韓国映画』を持ち込んでしまった事。復讐という情念に取り憑かれてしまった人間の業に纏わるおどろおどろしいお話をやろうとする意図が見え隠れした。そういう類のお話は精神的に重過ぎてリピート再生したいと思う気になれない。
アンチは2202の世界感に流れるおどろおどろしい情念の空気感をなんとか言語化して批判したい、そうなると目に見えるカタチでハッキリして分かるのが小林誠氏の独特なビジュアルであり、ある意味、八つ当たりされたという訳です。
その『おどろおどろしさ』って何?って話になる訳ですが。
それは【大帝とサーベラー】にまつわる話の全般ですね。
特に桂木透子がヤマトに潜入して色々と悪さを働く物語全般が本当に宜しくない。
サスペンスという観点から見て、初登場時から「こいつが犯人だ!」とバレバレで、3流2時間サスペンスのレベルじゃないですか?
ホラーという観点から見て、彼女の描き方の全てが中途半端で、おどろおどろしい狂気の情念が伝わってこない。
それでも、彼女と関わったキャラクターが不幸な道を辿るって事だけは明らかで、その犠牲者ってのがヤマケットにとって愛すべき馴染みのキャラクターであったから始末が悪かった。