特殊部隊というより、スパイ物なんだが、
『哀しみのスパイ』(フランス映画)

イスラエルのモサドがフランス国内で諜報活動する苦難を描いた映画。
海外での諜報活動なので、武器、格闘、盗みなどの目立った非合法活動ができず、
主に合法的に活動する姿が実にリアル。
ただそのため、なかなか成果が上げられず、
とうとうモサドが本国の『司令官』を派遣する。
その司令官の指揮指導のもと、職員たちがスキルを上げて行く。

ここで明らかになるのは、
モサドには『総司令官』が一人いて、それが誰かは国家機密になっており、
その下に50人の『司令官』が任命配属されている。
その50人の中の一人がやってくるので
職員たちがかなりガクブルになる。

地道な情報収集、現地での人脈作り、他国の諜報機関との連携など、
ふだんの地味な活動が一番大事だと考えさせられる。

とても地味な映画で、アクションシーンや、特殊な機器は一切出てこないが、
頭脳と企画立案、そして愛国心で辛い任務をこなして行く。

観終わったあと、凄く心に残った。
ただDVDは出ておらずVHSのみ。