「つまり‘空想の凄く好きな人’をテントの中に閉じ込めて、トーチカ側の塹壕に見立ててテントの外から戦地の環境を作って被験者みたいにして、問題になって叱られてことがあったの知っている?」
「音立てたり?騒がしく?お化けで怖がらせるように、ですか?」「そう。色々と。ストーリーを次々と替えて。テントの中のその被験者がその都度その場の造られた環境に誘導されるように演じさせられて」
「それよくないですよね?」ヌマタが少し苦笑いした。「良くないよ。子供たちからお金を取っていたからね。爆竹とか使わせたり、玩具の鉄砲、銃器を使って音で被験者を脅かさせたりしてね・・」