>>424、26行目→・・運用の幅を拡げた。  >>425、3行目・・泥寧入った。「あれって、マネキンでない?」田んぼの中で、人の膝が曲がったような白い物が目立っていた。
「何?どれ?」「あれだよ」ビルが指を向けた。ビルは掴んで持ち上げようとした。当然マネキンだと思ったのだ。「おい!待った。いきなり触るなよ」トミーが注意を促し、足のつま先で触れ、突っついた。

 「待てよ!どこに行った?あいつら」而留弥は追うことを止め立ち止まった。地を蹴る馬の蹄の音が消えて行く。
「はは、担がれたか?いくら見ていても戻るわけがないだろ?」小高く傾斜した竹林の裾野から男が下りて来た。「向いてねぇ・・」
御令須は乱波の消えた方を見た。馬の蹄の音だけを目で追いかけた。
 
 「少し休ませてくれ」宜口は突然、倒れ込むように地面に両膝を付いた。肩越しに苦悶の表情を見せた。両手は手枷の縄で縛られている。
「立てよ」御令須は辺りに注意を向けながら言った。「どうした?」数歩遅れて漣児が歩み寄って来た。
「ん!?早速かよ・・」漣児が静かに腰を落とし片膝を付いた。「何をやっていた?」而留弥が歩く先へ視線を向けたまま聞いた。
両の肩から両の腰へ、そして両の脛から足元へ、静かに滞るりなく被服を撫でるように両手を滑らせて行く。
 漣児は左腕を前斜め下に伸ばした。「すぐに立たないと右耳を斬り落とすぞ」御令須が鞘の尻で宜口の肩を小突いた。
「待て・・」而留弥が宜口の前に歩み出た。「何をした?」「何って?」宜口が而留弥の背中を仰ぎ見た。
漣児の左腕には小型の弩が取り付けられていた。漣児は弩の先から先へ、舌打ちと共に指で撫でた。