>>452 15行目 → 「鉄の屑共よ。お前にオレと同じ心があるのなら、お前の見える物をオレにみせてみろ」テオルドは心の中で呟いた。「プリズム!」テオルドは少し語調を強め呟いた。
          円柱や角柱の彼らプリズムたちの重なる朧な視界はその座標を見据えて焦点を定めた。
>>454 13行目 →  「乞食だなんて法主でおられる方がお口が悪い・・」六刻は少し戯れてみた。「はは・・。そんなこと言うてないやろ・・。
          歌を詠んで巡遊しているようには見えないしな。ましてその格好じゃ巡礼者には見えないしの。はは・・」
         「我が門跡に心付けの良い話などをその風体が持ってきたのですが・・」弾みで少し余計、冗のやりとりをした。
         
 「え?何何?」「おい見ろよ」「うわ・・。見ろよ。付けているのネクタイだけだぞ」ざわつき人が道を分けて通っていた。その男は靴下と頭に巻いたネクタイだけを付けている。
 「酔っ払い?え!?嫌だぁ・・」道行く女性たちが恥ずかしげに、しかし怖いもの見たさで、裸で路上で寝ている男に一瞥をくれている。「何?裸?素っ裸なの?」同伴の男女も笑っている。
 「あ!?」その仰向けの裸身に躓く女性もいた。
 「おい、丸出しだぞ!丸出し!」数人が煽る言葉を使い携帯端末で写真を取ってる。「すげぇぞ。このおっさん。潰れてネクタイ一つで道の真ん中で伸びてるよ」