>>465 7行目 → 「!?」その虚無僧の出で立ちに似た男は胸の内で切迫する手前にあった。その気配の持ち主は編み笠から視線を送る林を抜けた所にあった。
18行目 → 額に片手を翳す晴れた空の中に、怪異なるもいつか見たその人の成る似姿が飛んでいた。
21行目 →変殻・甲被纏殻を解除した。妖鎧装着を解き仄かに意識粒子が漂い消えた。
        その違和感を与える存在はまだ漆黒の者の視線が向かう上空のどこかにいる。
        建物の上や周囲を、高層の間を旋回し飛んでいる。何かを探し待ちわびている。

 建物敷地内で警報音が鳴っている。「アハ。一人で来るなんて・・」おどけた言葉で待ち伏せした人間の頭上を跨いだ。「気が早いわ」
悪戯な言葉で警備車両のフロントに着地した。マキシレイはサイレンを蹴り上げ、続けて警備システムに連動したロボットの頭部視覚装置に膝蹴りを喰らわせた。
 「持って行きな」待機していた4機の無人機に分けて取り付けた。4機は上空へ消えた。「お前たちも行け」通りの角近くに控えていた囮の肩を手で叩いた。
躍動的な疾走で四方に駆けて行った。

 降り出した雨の中、インターチェンジを抜けて高速道路へ乗り上げた。自動追跡モードの表示を見ながら加速した。
激しく降りつのる雨足のためにあたりの視界は闇に与しつつった。車体を自動補助駆動システムに切り替えた。
アレックスの運転するシグマが受信する複数の追跡対象を各地点で待機しているシグマシリーズが追跡の受け渡しを待っていた。
上空の深い闇の中を逃れようとしてる無人機に手を焼いて事の難儀に気づくわけでもない。

 クリスはその店に入った。間に箱を抜けるように素通りするための店や建物を入れる。変わり身に対してはスキャナーを通すが、
身代わりならば手分けする。
 「ブラスターで護衛の付く特権のある人間・・」改造強化体にさらに仕込みのブラスターだと気づきクリスは難儀な気持ちを小さな溜息に混ぜた。
あるプログラムの用途に関して取り扱いで二国間と後に多国間の取り決めがあった。保留された事項があるだけでも適切で適当でない噂が立つ物である。