>>444 13行目あたりから  >>446 → 
 ジョ・ートレスターはマーカスを真横に左の肩口を向け目尻に相手の気配を残した。有らぬ方へにじり膝を溜めた。
突然に擦り足の急峻な足運びで翻し足を送った。散発の足送りは間合いを消し気配を消した。
消えては現れるマーカスのスクラメーションは人を増やし厚みを増した。
>>455 8行目 → 
 左手で十字を切り九字を周囲に放ち、僅かな結界の綻びを探った。
一瞥で素早く見定め、左手指二本を掲げ差し印を結び、右手拳を突き出した。
「っ!」面前のその澱みに向けて呼気の一閃、小さな気の火筒(ほづつ)を向けた。
小袖の羽織物や帯袈裟や草鞋をサックに収め、編み笠を腕に抱え、常の成り姿でその瘴気の澱みを追った。隠形踏破で駆けた。

>>465 18行目(>>466 3行目) →
額に翳す晴れた空の中に、いつか見た人の成り姿、その似姿が飛んでいた。大数は解けたスニーカーの靴紐を結び直した。
   26行目 →
「気のせいか・・」玄衝は区画に添う通路を歩いている。玄衝の影を明かす灯はない。
29行目 →
「呼んだ覚えはない。大層だな」仮面の玄衝の心内に鬼の相貌が映った。「酔狂な幻」そのいつか見た怪異なる物は街の灯りの上を飛んでいた。

>>466 1行目 →  
 「!?」その虚無僧の出で立ちを模した男、大数は胸の内で切迫する手前にあった。
その気配を持つ者は編み笠から覗く大数の視線の向かう先、雑木を抜けた開けた所にいた。

>>466 11行目 →
・・4機は上空へ消えた。「お前たちも行きな」警備区域を逃れマキシレシは近づく囮に合図を送信した。「散りな」街の角で影となり潜む囮に指示を出した。
瞬時に送信は近傍街区の各地点へ計り通り散った。

   17行目 →
アレックスの運転するシグマが受信する複数の対象の追跡を待機するもう一台のシグマに受け渡した。