>>466 24行目 →    
・・・保留する事項は適当である。適当でない噂は保留され適切でない憶測が控えた。
>>467 12行目 → 
晴れた空の下、額に片手を翳し前方の上空を見た。いつか見た人の成り姿、・・・
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・・「お前達も行きな」警備区域を逃れ、マキシレイは・・
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送信は瞬時に近傍街区の各地点でトラックに擬し分散待機するドール・スプリンターに飛んだ。

 「舐めやがって。ガキが・・」男はクラブを振った。「おい、お前ら行くぞ」跳ねたボールが木の幹の根本へ転がった。
「ん!?」風もなく梢が動き影が差した。「鼠が!」濃紺の生地を着た付き従いの男がすぐに懐に手を差し挟み辺りを警戒した。
「!?」男たちが周囲を注視する中、落ちて来た小石の礫が梢の間で跳ね警戒する男たちの注意を引いた。足元に降ってきたのは野球のボールだった。
「鼠が舐めやがって!」明るい派手な柄のシャツを着た男がサングラスを取った。

 四方斜めに振れた彼らの視線を長い布が遮った。突然誰かの間近に人影が降り立った。「鼠野郎が!」その時には音を立て網目の影が彼らの視界を覆った。
その瞬間に、発射音と搦め手の網を一陣の旋風(つむじ)が頭上に撃ち抜いた。玄衝は飛んできた網目に向けて片手で頭上真上に背負い刀を抜き放った。
飛来した物と交差し鋭角な光の裂傷が走り玄衝の体は旋回して横に逃れた。「痛いかもな」玄衝は胸元で柄を両手で握り刀を構えた。「何か奢りなよ」微笑した。
 
 「うわっ!指・・」手下たちが各々呻いた。「念書だ」意想外であるはず。「なんで俺らが・・」これまで存外なことはないのである。
「こらっ!」派手なシャツの男が目を剥いた。狙われるのは下の自分たちではない。「良い取り巻きだな。微笑ましい。」玄衝の刀は相手に照り返した。
玄衝の体を旋風(つむじ)が捲いた。陣法風眩。突き上げる螺旋の風は彼らの士気を捲き上げ撒き散らした。