「あるいは電気系統の不具合で発火させるか?」玄衝は時限信管を取り付けた店内出入り口の照明を炸裂させた。
向かってくる周囲に向け玄衝は規格外隠器の手裏剣を振りかぶった。その殺気で玄衝は前転した。
大きな金属の棒がテーブルを砕いた。「業務提携に気苦労するな」

 玄衝の猿身功は壁を蹴り球となり転がり跳ねる人外の動きで、3人に強化人間の振り回す金剛棒を掻い潜り、
店の出入り口手前で片膝着いて背を向けた。「人付き合いの気苦労さ」ラドキンは葉巻を吹かした。

 店の中に5機の小型飛行物体が飛んできた。玄衝は静かに立ち上がった。「動くなよ。致死性物質だ」
「かろうじて余興だな・・」通用常備飛行で防犯設定である。催涙性の物質を噴霧した。