>>445 → ・・後衛を受け持つMMが仲間をスキャニングしている。
>>466 → ・・あたりの視界は闇に溶け込んでいる。
>>467 → ・・予備動作の訪れもなく瞬時に足元を翻し、急峻な運びで足と送った。一目その足元は消え気配をなくし、人目その間合いは散発する。
        相手の音を奪い世界を止める。
>>476 → ・・険しく臨場する店内に鬱血した空気が生じた。衆目の気配にその身を重ねその場を殺気を往なす玄衝は店内中央に躍り出た。
        二人の剛力童子が金剛棒を激しく振り回す。玄衝は瞬時の見切りで激しく蜻蛉返しで店内出入り口へ向けて空を切った。
>>476 → ・・前方の道路で騒ぎの飛沫が散った。騒めく余波の中、徐行する車の間を男は動揺でよろめき足を絡めた。カイルを取り過ぎる怯えたその男と目があった。
>>476 → ・・車椅子に乗るカイルの上をスーツを着た人間が大きく跨いで飛び越えた。
>>476 → ・・その瞬間、カイルの体を閃光が突き上げた。総毛立つ体は思う間も持たず地を蹴っていた。カイルは飛び上がり眼下の先に車椅子を見た。
       咄嗟で真横に繰り出すカイルの蹴り足は向かって来た相手の顔面を直撃した。
>>476 →    前方のその信号機は折れ曲がり傾いている。車が道路の先でその進路を詰めている。
        その意味を告げる色音は街の持ち場を離れその意味を求める。寄り添う者のないその背凭れは孤独な自由に遭遇する。
        出会うも開ける間もなく荒ら野を残しカイルは飛んだ。たがための孤独に主はなく、その孤独は主を待ち侘びる。出会いがしらの荒れ野を求めて。
        カイルは道路が向かう先へ飛翔した。車輪は回りその主のいない車椅子は信号機の側を音もなく転がった。