また映画の内容的にも後期黒澤明や相米慎二のように「引き画で長回し、アップは入れない
のがカッコイイ」という妙な風潮が出来てしまい、本編の監督・スタッフが細かい
カッティングやアップを殆ど撮らなくなってしまった。

80年代以降の日本映画が「引き画・長回しばかり」「アップも無い」間延びした
ものばかりになったのはこの辺の背景故で、「実際の人間の生活をそのまま反映させている」
なんて高尚なもんじゃないよ。
単に間延びした映画を撮って「アート」「本格」ぶってるだけ。おまけにたまに海外で
賞を撮ったり、またハリウッド商業映画の文法に飽きているハリウッド監督がそういう
映画に実は憧れていて高く評価してくれたり(実はハリウッド映画人も「アート系」やアメリカ外の
珍しい映画が大好きw 要するに自分達が普段は出来ない事に憧れている隣の芝生)、
その辺で勘違いしているだけ。

あと一口に「ヨーロッパの映画」っていうけど、あの辺の映画も「アート系」以外の
商業映画は普通にカット数は多いよ(ハリウッドほどでは無いにせよ)

ここ30年ぐらいの日本映画が余りにカット割がいい加減なだけだよ。