ヒッチコック監督の英国時代の出世作『三十九夜』(1935)を観ました。
https://www.youtube.com/watch?v=LBcNfAcU-Lc
↑予告。英国お得意の「スパイ」が絡んだ「巻き込まれ型」サスペンス。
サスペンスに「特化・純化」されておらずコメディの要素などが多いため、
とても豊かな時間が映画全体に流れていて幸福感に満たされた86分。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=9264
映画序盤で仕込んだ「ネタ」が中盤から終盤にかけて全部つながり
活きてくる手際が素晴らしい。「列車で出会った気の強い女」もその1つ。
「お約束化した表現技法」を『クリシェ』と言うそうですが、少なくとも3つは
80年前の本作にも「効果的」に使われていて、思わずニヤけてしまう。
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=4361
↑監督作で観たのは5本ぐらい?。『サイコ』はオチが良かった?、『ハリーの
災難』はとても可愛らしい映画だった?、ぐらいの曖昧な印象しかなく、
『北北西に進路を取れ』は記憶にも無いので『三十九夜』が現在のベスト。
原作は↓『三十九階段』。「ミスター・メモリー」は『記憶屋ジョニイ』の元ネタ?
https://www.amazon.co.jp/dp/4488121012/