面白いけれど(久しぶり再読)、山松ゆうきち『2年D組』ものが再評価される事はない?
単行本は3冊のみ!?。↓1974年の新書判[A]『2年D組シリーズ がんばれ番長』。
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1977年の文庫判[B]『2年D組』と、1980年のB6判[C]『2年D組 上杉治』。全て絶版。
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少年画報社「ヤングコミック」誌に[1971年12月〜1972年6月]にかけて連載されていたらしい。
[B]と[C]は全10話(1話完結)収録で順番意外は同じ。[A]は全「10話」収録中7話が
「2年D組」で、『美しい青春』は本書のみ収録。私のベスト3は『雨の降る日のブスタンク』、
『さすらいの女学生』、『おおきいほうのあんちゃん』。『雨の〜』と『さすらいの〜』は本作屈指の
名キャラクター「ブスタンク(吉沢京子)」が主役。デブでブサイクで凶暴だが「中身は乙女」の
怪力女子ブスタンクの描き方に、「山松ゆうきち」らしい、笑いにならない「笑い」、叙情に
ならない「叙情(優しさ)」がよく表れている。私の知る範囲では「鈴木漁生」>>253と似た感性。
主人公「上杉治」や作風が『嗚呼!!花の応援団』、『まんだら屋の良太』に影響を与えているかも。
『喜劇新思想大系』は[1972年7月22日号〜1974年3月9日号]連載らしいから、こっちが先?
他には『恍惚村騒動記』、『故郷の勝負師たち』、『ミスターごっと』、『ああ!!あとがない』を所有。