『八月の狂詩曲(ラプソディー)』(91)の公開時期に、黒澤明(1910−1998)監督>>397に対し
原田眞人(1949−)がインタビューした『黒澤明語る』(1991年)。1995年に文庫化されています。
https://www.amazon.co.jp/dp/4828814108/
『バグダッド・カフェ』(1987)、山田洋次『息子』(1991)を評価し、A・タルコフスキー(1932−1986)
監督とはお互いに認め合っていた(※【黒澤】人間的にもすてきな男だったからね。)ことが知れます。
〔ペキンパーが語る黒澤映画〕の部分⇒ 《【原田】〜ぼくは七八年に一度だけサム・ペッキンパー
(アメリカの映画監督。『ワイルドバンチ』『ゲッタウェイ』など)にインタビューしたことがあるんですが、
そのときにペッキンパーが自分の映画は、尊厳を喪失した人間がそれを取り戻すプロセスだという
話をした。それで、それが一番よく出ている映画は、『ガルシアの首』かと聞いたら、ペッキンパーは
しばらく考えて、「いや、『七人の侍』だ」と言ったんですよね。「じゃ、『七人の侍』があなたにとっての
最高の映画か」と言ったら、それはもう即座に「『羅生門』が最高だ。『羅生門』以上の映画と
いうのは、絶対生まれはしない」というふうに言った。》 私がビデオ・TVで観た黒澤「監督」作品は
『影武者』(80)、『デルス・ウザーラ』(75)>>345、『どですかでん』(70)、『椿三十郎』(62)、『用心棒』(61)、
『七人の侍』(54)、『羅生門』(50)、『野良犬』(49)、『姿三四郎』(43)の9本。『生きる』(52)と
『天国と地獄』(63)は死ぬまでに観たい。『七人の侍』は昔にビデオで観て感動・興奮した記憶は
あるけど、どこが面白かったかの記憶が全く無いので、現時点で一番好きなのは『どですかでん』。