>>40 5行目 ・・生き物である。薄暗がりの中、彼らは立ち止まった。胸の裡で行う象徴的な監視である。何かを告知するために頭の中で立ち止まった。 6行目 ・・現場に残す記号はその中の一つである。・・
>>41 ・・その役目が終わると、起動する補助機械の電源プラグを抜いた。還元する酸素を運ぶその機材の最後の用途は微弱な神経電位をリハビリに使う彼らの使い回しである。
 そこに不都合もなく、管理する為政者側の人間である。 間違いもなく消耗品である。 問われたとて、その出自に目論見などはない。
飼い主に噛みつきさえしなければ良い。慰みにも似た気休めは、その扱うブラスターの仕様が本人以外使用不可能な個体照合式であることである。その追捕する身分が雑踏に向け回答する。
世界を支配できるだろうか。已む無くも、物事には何か一つの取るべき態度だけがあった。
 
 視認するスコープは様子を見ていただけである。追う側が持つ葛藤など誰が予告し得ようか。どこにでもいるどこかの若い二人を見ているなんて。
身元の不自由な彼らは現役の追捕人ポイントプレスの意義は持たず、何かの事情を僅かに伺わせる者はいる。
行く先々に現れると、そこでまさに順当な告知を施すわけである。