「変なかっこ」子供たちが面白がった。
「危ないから離れていなさい」トラ柄のつなぎを着た、サングラスを掛けたオールバックの髪型をした男たちが軽く手を払った。
公園のその遊具によじのぼって遊んでいる子供たちに言った。
「ウソだよ。宇宙船なわけないよ」と子供がつなぎに言った。
「飛ぶの?」子供たちがは気の抜けた半口を開けている。
「飛ぶよ。だから離れていなさいって」取り合わず空を見上げた。そのサングラスに陽光があたり、キラリと光る。
「変な服」子供たちは呆けた表情である。

その梅雨払いなどもなく、突然その町の一角で轟音が放射した。街の至る所を繋げるように響かせた。
宇宙船は、大きな半球のような猫の頭の形だけを露出させて公園に埋まっている。
他には、太陽や月に変態したり、ビルに擬態して、湾岸線あたりの空いた土地に立っている。既に色んな場所に存在している。