これまでメディアで明かされなかった胸中をテレビのインタビューに語った貴乃花親方に対して、ライムスター宇多丸(48)が「節目節目できちんと言わないといけなかった」と物申した。
インタビューでは弟子の貴ノ岩への暴行事件について日本相撲協会の報告書の内容と、貴乃花親方側の主張が食い違っていることが浮彫りになった。
宇多丸は、「法人の一員として『あの報告は違います』と公に発信すべきだった」との意見を述べ、インターネット上で賛否が出ている。
貴乃花親方にインタビューした2月7日放送の「独占緊急特報!! 貴乃花親方105日沈黙破りすべてを語る」(テレビ朝日系)では、同親方側が折に触れて協会に提出してきたという複数の文書を公表した。
そのひとつ、貴ノ岩の「陳述書」には「まるで私が悪者であるかのような扱いを受け、病院も休場を勧めていたにもかかわらず、九州場所に出ることができたように言われていることは極めて遺憾です」
と書かれ、暴行事件をめぐって協会の中間報告・最終報告の内容と食い違う点が多々見受けられた。
親方も「調査委員会が途中で報告されたことと、私が現実視していることは明らかに開きがある」と明言した。
これに対し、宇多丸は「モーニングショー」で、「中間報告が出た後で、公益財団法人が間違った報告をしたと思ったなら、貴乃花親方が法人の一員として『あの報告は違う』と公に発信すべきだった。
それがなかったから貴ノ岩は悪者みたいにされてしまった気がする」と発言。
その上で、 「沈黙する主義を曲げてでも、貴ノ岩に罪はないと細かく説明して、節目節目できちんと言わないといけなかったと思う。
それが、私が思う『親方が弟子を守る』こと。もう少し早く口を開いてほしかった。(書面は)相撲協会に対して送ってるのであって。世の中に対して発言すべきだった」
と、頑なに世間に沈黙してきた貴乃花親方の態度を疑問視した。