>>316
と言うか、監督は「映画は話を見せなきゃいけない!」と言うありがちな考えより、
君の名は。が初のメジャーデビューと言う事もあって、お客さんの気分になって「どんな映画が観たいのか?」と言う部分をとことん考えたんだろうな。
とにかくお客さんの気分が乗る映画と言う事を考えたら、
とにかく音楽に乗せて美しい映像に乗せて・・と言う感じで、MVやミュージカル的にどんどん近づいていく。
まあ、君の名は。で付け焼刃的にやった訳でも無く、
言の葉の庭ではED曲「Rain」そのものが映画のテーマにもなってるし、音楽と映画の内容が一体化してる。
CMクロスロードでは監督自身が作詞までして、より音楽との関わりを深めている。
流れを通してみれば、音楽と話の融合が極めて強い君の名は。への道が繋がってるんだよなぁ。
・・CMも含めて、新海監督のこれまでの経験を知ってれば、違和感無いんだろうけど、
所謂、普通の映画的なものじゃないと納得しない人たち(所謂、日本の業界人)は自分たちの常識と異なるので、
とりあえず否定する人も多く出たんだろうな。
そもそも映画なんて、人々の共感を呼べれば、何でも手段取っていいんだけどね。
出身がアニメーターでもなく映画畑でも無い、アウトサイダーの新海監督はそこら辺柔軟に考えるよね。