日本にくわしい外国人の感想をひとつ。
ドイツ語の評でこれはうまいと思った、ドイッチュラント・ラジオの番組による記事

体の入れかわりによるによる、ポストモダンのメルヘン
Postmodernes Märchen mit Körpertausch (11.01.2018)
http://www.deutschlandfunkkultur.de/japanischer-animationsfilm-your-name-gestern-heute-und-fuer.2156.de.html?dram:article_id=408081

ドイツの女性日本学者へのインタビューで [Beitrag hören] で番組も聴ける。
ちょっと興奮して話してる。

「この映画にはすっかり引き込まれました。最初はまったく無邪気に進むんですが、
しだいに不思議な深みを増していって、すごく深くなり、あとでいろいろ考えさせられる。
すばらしいことです」

男女の役を演じ分け学習することを通じて、ジェンダーの問題を描く。
量子物理学、気象学、隕石の影響、非同期な時間など科学的な話題や
フクシマの災害もたいせつな役割を演じている。
こうしたすべてがポストモダンのおとぎ話(メルヒェン)にパックされている。
日本やヨーロッパの若者にも身近に感じるよう、日本神話にリンクされ
科学的現象を自分の国の宗教や伝統と結びつけられるようになっている。

とてもリアルで写真のようで、見終わったあとでアニメだったことを忘れるほど。
きわめてシリアスで深遠な映画で、実存的なテーマにあらゆるレベルで取り組んでいる。
けっしてアニメファンだけのためのものではありません!