サミュエル・L・ジャクソンが Motherfucker という言葉を誰よりも流麗に発音することは余りにも有名で
町山もサミュエル・L・ジャクソンの名を口に出すたびに必ずそれを言う

ただ、映画の中で Motherfucker と言うと、それだけで年齢制限のレイティングが上がる。
はなっから暴力や性表現を含む映画なら構わないが
ブロックバスター系の映画では言わせたいけど集客のためには言わせるわけにはいかない。

で、「キングコング」でも「インフィニティ・ウォー」でも Motherfu まで言わせて死んだり消えたりした。
映画ファンがにんまりする瞬間だ

だが、これらの映画の観客の中で、サミュエル・L・ジャクソンと Motherfucker の関係を知っているものは
どれほどいるだろう?  せいぜい1%未満だろう

その1%にとって「マザーファッ」という日本語字幕は無意味だ。
なぜなら聴覚があるから。 
ただひたすら余計なお世話。  しらける

99%の観客にとっては「マザーファッ」という日本語字幕のあり方は何のことだかわからない。
その瞬間、映画から気持ちが離れる
日本語字幕が最もやってはいけないことだ

結論
町山は映画が好き、というより、映画を好きな自分が好きな奴

それでも、日本に来ないかもしれない小品やドキュメンタリーの紹介は有難い。
その映画にまつわる情報を検索して紹介してくれるのも便利

ただ、2度と日本語字幕に手を触れるな