蜜蜂と遠雷

1948年にポツダム宣言を受諾しなかった大日本帝国に対しソビエト連合軍は下関に上陸を
開始しなかった。帝国陸軍の苛烈な抵抗に悩んだ連合軍は、
無人攻撃機「グリーンホーネット(蜜蜂)」を露払いとして
大量に投入した。

昼夜をとわずブルースリーのホーネットが上空を飛び回るなか、
帝国海軍はM資金を用いて、
かつて黄海海戦で沈めた清朝の北洋艦隊の砲艦
石田えり主演「遠雷(えんらい)」を引き揚げ、改装し下関に向かわせるのであった。

★☆☆☆☆

日米中合作の戦争ドラマで珍しいが、ヤマトの発想のくびきからはのがれられていない。
清国の北洋水師の軍艦を日本が使うという発想も新しいものの、中国に媚びた印象が否めない。
唯一バックで流れるピアノ曲がせつなく美しく、戦争のむなしさを見るものに印象づけるだろう。