2019年度のチーズの市場規模は前年度比1.8%増の3,558億円となった。種類別では、プロセスチーズが同0.1%減の1,790億円、ナチュラルチーズが同3.8%増の1,768億円で推移した。
プロセスチーズについては、家庭用において、販売規模の大きいスライスや6Pが前年実績を確保したほか、おやつ・おつまみ需要の高まりからベビー、カルトンが伸長。一方、業務用は、年度末のコロナ禍の影響などでダウン推移となった。
一方、ナチュラルチーズについては、家庭用・業務用とも堅調に推移。家庭用では、全体の約4割を占めるシュレッドが好調に推移したほか、TV番組で健康効果が紹介されたカマンベールが大きく伸長した。業務用では外食向け・食品加工向けでチーズ使用の付加価値メニューが増加傾向にあることに加え、スイーツ向けの需要量が増加したことから市場が拡大した。
2020年度は、同1.3%増の3,603億円となる見通し。コロナ禍の影響による内食需要の高まりから、家庭用の割合が高いプロセスチーズは伸長する一方、業務用の割合が高いナチュラルチーズはダウン推移となる見込み。


プロセスチーズ 1790億
ナチュラルチーズ  1968億
映画市場  1614億