サイコパスと聞くと、猟奇的な犯罪者や凶悪殺人犯をするような、暴力的なイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。
心理学研究者のロバート・ヘアや、心理学専門家ケヴィン・ダットンによれば、サイコパスは、他人に対する共感や愛情が欠けていて冷酷、
衝動的な行動を抑えるのが難しく、自己中心的……そんな人々だと研究されています。"サイコパス=暴力的で見た目からして凶悪そう"
……な人たちばかりというわけではなく、表面的には良い人だと思えたり、話していても違和感なく、時に魅力的で有能に思えることも多いそうなのです。

そう書くと自分の周りにも当てはまる人が居そうですよね? と言うのも、ダットンによれば、サイコパスは会社経営者や新聞記者、外科医、
弁護士などの職業で割合が高いのではと推測できるそうです。また、サイコパスは組織下層部よりも上層部に多いとも考えられているようですよ。
プレッシャーに動じず、集中力を保ちながら冷静に物事を進めることができる人々にも、サイコパスな傾向があるということでしょうか。

また、オハイオ州立大学の調査では、セルフィー、いわゆる自撮りを繰り返し、ネットに投稿しまくる男性はサイコパスの可能性が高いのでは
との研究発表もありました。
ごく普通に見える人がサイコパスだったりもするようですし、もしかして自分自身がサイコパスだった、
なんて可能性もあるかもしれない……ですね!?
さて、表面上は良い人なのに実は……、といったタイプでも、凶悪犯罪を起こしてしまうような人物をテーマにした映画作品も多くあります。
有名どころで言えば、『羊たちの沈黙』や『ハンニバル』などのシリーズでお馴染みのハンニバル・レクター博士でしょうか。
レクター博士は、優れた頭脳を持つ優秀な精神科医。芸術感性がありフランス料理やクラシックを好む、紳士的な男性です。優秀で表向き人柄も
良いので、時として、犯罪の捜査のため警察にも協力します。