いや、灰野さんのそういとこはユーモアじゃなくて「ネタなのかベタなのか分からない」境界線にいるのね
たとえば、彼は町中でも杖を突いて歩いてるんだけど、杖は彼にとってファッションじゃなく「生き方」なんだと
アントナン・アルトー(フランスの詩人)を真似してるらしいんだが

もしかしたら、そこは「笑っていいとこ」なのかもしれないんだけど、笑えない
もしかしたら、あの風貌をずっとやってる事も「壮大なウケ狙い」かもしれないけど、勿論ガチかもしれない
そこがネタとベタの判別が付かないというか

たとえばジミヘン(灰野敬二はジミヘンをかなり認めてる)なんかも、あのまんまの格好で歩いてたわけじゃん
あのサイケな服装のままで、飛行機とか乗ってたわけじゃん

それと同じように、サイン会とかやっても「こっち側」には来ないというか「虚実ないまぜ」のまま、存在をネタでもベタでもない中間点に据えてるのね
あまりにもベタになっちゃうと、今度は「ステージ上だけのフィクション(宝塚的なもの)」というか、ヨシキとかガクトになっちゃうわけでw