それは、ちょっと映画ヲタ目線的過ぎると思うけどw

あの最後の「ずるいんです」の連呼を、人情から考えると、あれを口に出しちゃった時点で
原節子は「未亡人としての自分」に、自分から決別してるんだよな
夫の実家に対しての、縁切り宣言
殊勝な女を演じるのは、これが最後ですよ、という宣言

で、それは多分、戦争中の「欲しがりません勝つまでは」の禁欲的な日本人から脱皮する宣言、予言でもあって
3年後の「もはや戦後じゃない」という日本政府の宣言とも重なる
そういう意味じゃ、政治的な映画でもあると思う