薬物乱用

覚醒剤は覚醒剤取締法、大麻は大麻取締法によって所持や使用、売買などが禁止されていますが、薬物乱用とは法律によって禁止されている薬物を不正に使用することをいいます。

シンナーや接着剤などは、本来の目的のために使用するのであれば乱用にはなりませんが、吸引を目的に使用すると薬物乱用になり、1回だけ吸引しても乱用になります。

成人のアルコール飲料の摂取は法律では禁止されていないものの、朝から晩までお酒を飲み続けるなど、社会通念上の限度を超えてアルコールを摂取ことは乱用になるでしょう。

薬物依存

薬物依存とは、薬物乱用を繰り返した結果、脳が慢性的な異常状態になってしまい、薬物の使用をやめようと思ってもやめられなくなくなり、薬物乱用を続けることをいいます。

薬物依存になると、離脱症状(禁断症状)が出ることが多く、離脱症状が出ると、なんとしてでも薬物を入手しようとして、犯罪などの二次的問題が発生する場合もあります。

薬物の使用をやめても、薬物依存症という病気は変わらず残り、完治することはありませんが、医療機関で適切な治療を受けると回復することは可能です。