『スラムダンク』が中国で起こした革命。いかに中華圏を熱狂の渦に巻き込んだか? [11/26] [新種のホケモン★]
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◆アニメファンが集う花見スポットは「桜木花道」
『スラムダンク』人気は、現代でも中国社会の至るところで垣間見ることができる。筆者は2010年代、大学生として中国で過ごしたが、キャンパスを歩けばあちこちにバスケットコートが見つかる。つねにごった返していて、人がいないところを見た記憶がない。なぜこんなに人気なのかを現地の学生に聞けば「1980年代や1990年代の生まれの中国人で、『スラムダンク』を見ていない人はいないんじゃないか」と影響の大きさを強調していた。
こんな話もある。桜がきれいに咲いている場所があるから花見に行こうと友人に誘われ足を運んでみると、道を挟んで両側に桜の花が満開で、そこで多くの人がアニメキャラクターに扮して写真撮影に興じていた。驚くことにその場所の通称は「桜木花道」。桜の木が植えられ、春には花が舞う道......ということでまさにぴったりのネーミングだ。
https://imgur.com/a/qOX4uwy
2008年に台湾で製作され、のちに中国大陸でも放送されたバスケドラマ『籃球火(ホット・ショット)』は、おっちょこちょいで無軌道だが隠れたバスケの素質を持つ主人公・元大鷹が、クールな天才肌のチームメイトの東方翔とぶつかりながら友情を育んでいていくストーリー。『スラムダンク』を意識していないと言い張る方が無理があるだろう。

コロナ禍ではこんな出来事もある。新型コロナウイルスの感染が広がり始めた2020年2月、南京市では不要不急の外出を控えるよう住民に呼びかけていた。しかしある若者たちが家を飛び出しバスケットコートに集合し、バスケの練習を始めた。これを発見したのが地元当局の操縦するドローンだ。ドローンが備え付けのマイクで若者に帰宅するよう説得したときに用いたフレーズが、「いまは実技じゃなくて理論の勉強をしよう。帰って『スラムダンク』を見よう」というもの。『スラムダンク』が中国のバスケファンの共通言語となっていることがよくわかるエピソードだ。
(続く)
2022.11.25 Fri
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