ツアー先の楽屋でモトリーのビデオ見ながら、次のアルバムはこういうので行きたいね、と言ってモトリーの曲を丸々替え歌にして出した

今から15年前、僕が駆け出しの頃、アレンジの主流は「目指せ!洋楽」。
打ち合わせ場所に何枚もの洋楽のCDを持ち寄り、「この曲のアレンジはこれでいこう!」くらいのマルパク(丸ごとパクること)は当たり前。


松本 「よくいるでしょ。この曲のここはツェッペリンだな、とかいう人。それをまるですごいことでも発見したようにいう人、いるじゃない(笑)。僕らはそういう次元ではやってないんだよね。あくまでも楽しんでやっていることだから」[31] <

- 「遊び心があるわけですよね」

松本 「たとえば、B'zの曲の中に「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のフレーズを入れちゃおうか、とかね」 <

- 「でも、必ず“あれパクリだぜ”とかいうヤツがいるでしょ(笑)」 <

松本 「いるよ(笑)。ピントがずれてるよね。ロック好きなヤツがバンドやって、そうならない方が不思議だよ。遊ぶ側のセンスだし、聞く人のセンスの問題だと思うけど」。 <


夏至明はこの問題について、B'zだけの問題ではなく西洋のロックを範とするJ-POPに構造的に内包されているものであるとし、1999年の『音楽誌が書かないJポップ批評3』にて、
B'zを「全肯定」する論陣を張った。
ただし2007年には、この「全肯定」が「永遠の翼」にみられるような保守回帰傾向に荷担してしまったかもしれない、という反省と後悔をしている