「平成」とは何だったのか? ミスチルと日本代表から見えた時代精神

 ――宇野さんは平成という時代を「広告が力を持った時代」と位置づけているわけですね。

宇野 ミスチルは何かって言うと、タイアップビジネスの象徴だと思うんです。
21世紀に入ってからの代表曲だけでも、「HANABI」は「コード・ブルー」の主題歌だし、
「himawari」は「君の膵臓をたべたい」の主題歌。最終的には曲の力でタイアップの射程をはるかに超えた飛距離を生んでいくんだけど、
ヒット曲の創作のきっかけはほとんどタイアップだった。

僕は敬意を込めてミスチルのことを「広告の時代のバンド」と言ってるんですけど、
それは要するに、「ブランド」だということなんです。
当時からメンバーのソロでの活動と一線を画していたSMAPとしての活動や、
さっき話した21世紀に入ってからの安室奈美恵もそう。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181221-00058805-gendaibiz-bus_all&;p=6

ミスチルは産業ロック