ーーロッキンとの関係はどうなんですか?

堀:実はフェスが終わってから渋谷陽一さんに2回ほど会って頂きました。1回目が昨年11月ぐらいに先方の事務所で、2回目が12月のCOUNTDOWN JAPANのときにお会いしました。そのときに「よく頑張ったね」と褒めてくださってね(笑)。本当に嬉しかったです。渋谷さんから「フェスを成功させるためには赤字はしょうがない。ロッキンだって最初は大変だったんだから」と励まされて、「フェスの成功に必要なのは執念と経営力だ」とおっしゃるわけですよ。

ーー改めて執念と経営の大事さについて言われたと。

堀:「最初から成功すると思わないほうがいいよ。最初はみんな赤字なんだから」とね。傍から見るとロッキンさんと確執があるんじゃないかと思われたりすることもあるんですが、実はそんなことは全くないんです。ずっとコミュニケーションはとってきましたし、尊敬する渋谷さんから「頑張りなさい」と励まされたら、これはもう「執念」で続けるしかないと思ったわけです(笑)。

そういったアドバイスも踏まえて、僕は「執念」を持って、今年は7月15日から17日の3連休で、思い切って6万人の動員を目指そうと決めました。これでいけるかどうかわからないですけど(笑)。歯を食いしばって、経営力で頑張るしかないかなと思っています。

ーーありがたいですね。

堀:当初より、グロービスのベンチャーキャピタル投資で稼いだお金は、全て茨城に還元すると宣言していましたので。例えLuckyFesで赤字を出しても、他で賄えば良いと考えています。ふるさと茨城のフェス文化のために貢献できるのは、むしろありがたいことだと思っています。

LuckyFesを始めたときに、3年以内に3大フェスを目標に掲げていたわけですが、今年6万人いけば、来年は10万人を超える可能性も出てきますから、その方向で今年は思いっきり3日間で勝負しようと進めています。