遅ればせながら、恵比寿のMartinのライブの感想を。

恵さんは5番目(O.Aを入れれば6番目)の登場。
ギターが主役のイベントということで、恵さんを含む全ての出演者が全曲ギターの弾き語り。
皆ステージが終わると、パーソナリティの方とステージ横でトークをしつつ、次の出演者が準備する形式だった。

ちなみに、アンコールは全員参加で斎藤さんの新曲『It's A Beautiful Day』だった。
(余談だが、この曲で斎藤さんが全ステージ全出演者通じて唯一エレキを使った)

恵さんのパフォーマンス自体は全体に多少力入り過ぎ?とは感じたけど、決して悪くはなかったと思う。
特に、個人的に念願だった『愛のかたち』での斎藤さんとの共演が実現したし、二人の歌声は期待どおり素晴らしかった(>>758 さん、ありがとう)。
この曲の時は恵さんの声も表情もとても柔らかく、楽しみながら歌っていたように感じた(案の定、恵さんもステージ後のトークでやはり「一番楽しかったのは多分私」と言ってた)。

ただ、イベント全体で見ると、恵さんのステージが他の方に比べやや盛り上がりに欠けたことは否定できない(その点は、>>756 さんに同意)
前のステージではTHE CHARM PARKさんが超絶のギター演奏とリズム感で聴衆を圧倒してたし、次の浜田貴司さんやトリの斎藤さんはパフォーマンスだけでなく、曲を知らない方々や途中で帰る方々すら巻き込んだ巧みなトークでも会場を盛り上げていた。
それと比べてしまうと、歌うことに専念するあまり聴衆との交信が足りなかったように思える恵さんは、いささか分が悪かったかも。

パフォーマンス自体は魅力的でも、そこに聴衆を引き込むための工夫が加わらないと、出演者多数のイベントで強いインパクトを残すのは難しいと思う。
演奏を一旦止めて笑いに絡めながら手拍子を要求した浜田さんのしたたかさは無理としても、例えば冒頭の『Howl』でサラッと「手拍子お願いします!」と始めていたら、その後の展開も多少違っていたかもしれない。

それと、今回も前半2曲でタイトルを告げなかったのが気になった(他の出演者は皆しっかり全曲名を紹介していたのに)。
実質的には新譜のリリースイベントで、しかも会場の設備(ラインアレイスピーカーを備えたホール)、聴衆の感度(恐らく音楽への関心が買い物客より高い)を考えれば、昨日はインストアライブより遥かに条件が良かった。
そんな新譜をアピールする絶好の機会で曲名紹介が行き届かないのは、あまりに勿体なさすぎた。

イベントで自身を印象づけることは、恵さんは相変わらず得意ではないのかなぁ...と改めて思った。

長いうえにモヤモヤした文章で、すみません。