ジャングル大帝レオの結末

小学生の時に図書館の特集ではじめて、その人を知った。
『手塚治虫の作品を知ろう』という、上級生が細い鉛筆で
何回も下書きしたであろう文字が、何故か目にとまった。
私はなんとなく、『火の鳥』を手に取り読んでいたら隣から、
『家入って、ジャングル大帝レオに似てるよね』って友人の声がして
『そうかな?』なんて軽く笑って受け流した。

それから数年後東京に来て私は、レオになった。
周りから目がライオンに似てるって言われたことや、
大好きな映画『LEON』も勿論ヒントになっている。
でも、なんでレオかって、それはね。

小学生の時に、友人の一言があの後気になって、
放課後に図書室で『ジャングル大帝レオ』を読み終えたところにある。
物語の最後、レオはおじいさんと雪山で吹雪にみまわれてしまう。
そして、おじいさんに言うの。
『私を食べて生きなさい。』って。
凄く感動した。
私には、こんな大それたこと出来ないけど、
普段色んな人が言えずに苦しんでることを叫び歌い続けたい。
勿論、転ぶことだって、石を投げ付けられることだってあるかもしれない。
でも、自分の何かを犠牲にしても絶対そばにいるから。

だから、私はレオになったんだよ。

だから、名前を呼ばれる度にあの時の決意が蘇る。
最近色々な場所で、LIVEなどをやらせてもらって皆さんと
お会いする度に途轍もないパワーを貰います。
いつも、ありがとう。

2012年05月21日 19:40