今日の一曲は「今宵の君は」

SEIKO JAZZ 2 の中でも一番人気曲
この曲も春の宵に合う
開け放たれたテラス席に佇む二人の姿が浮かぶ

振り向けば聖子、、、じゃなく、松田聖子のデュエット曲はかなり多い
思い付くだけでも10曲以上あって
その相手もいきなりデビッド・フォスターに始まり
ナイロンズ、ドニー・ウォルヴァーグ、ロビー・ネヴィルなどと続くのもすごい
その類い稀な声質ゆえか、どの相手とも相性が良く
ピタリ声を寄り添わせ高め合う、印象的なナンバーばかりだ

そして今作であるが、これまでのデュエット曲と一線を画しているのは
やはりなんと言ってもマーヴィン・ウォーレンの声質
多分「松田聖子史上最も相性の良い声質」だと個人的に思っている
ここまで優しく完全に声が溶け合っているデュエットはない

緻密に計算されたヴォーカルコードが遷移して行く神業
まさかのボサノヴァアプローチでアレンジしたセンスも素晴らしい
イントロ部分の洗練極むるなめらかなアイドリングメロディに引き込まれ
何度も何度も延々と永遠のループを描いて聞いてしまう一曲