松任谷:(松任谷由実との出会いは)最初は、レコーディングですよ。レコーディングのリハーサルスタジオで。

高須:それは由実さんのレコーディングに、普通にお仕事として呼ばれた感じですか?

松任谷:そうですね。そのころにやっていたバンドで、(松任谷由実の)バックをやるってことで会って。

高須:今は奥様ですけど、初めて会ってみてどうでしたか?

松任谷:そうですね……。最初の印象は悪かったですね(笑)。

高須:(笑)。

松任谷:でも、お互いに悪かったから。そんなもんですよね。

高須:正隆さんは、“合わないな”って思ったら、ずっと“合わない”って態度を取られます?

松任谷:どうだろうな。でも、わりと顔には出るかもしれないですね。

高須:僕はそんな気がしたんですよ。だから由実さんは「あっ、何か嫌なの?」と思われたのかな、と思いますけど。

松任谷:でもゲッターズさんに言わせると、由実さんは「お調子者の大バカ」ってことを言ってたな。

高須:えぇ〜。そういう方ですか? それを聞いてどうですか?

松任谷:ぴったりですよ。
(中略)
だからそのとき(初対面のとき)も、きっとお調子者で。
僕がそのとき、「僕がやることなんてあるの?」って聞いたと思うんですよ。
なぜなら、(松任谷由実が)弾き語りをやっていたから。
僕がバックでキーボードをやることないじゃないですか。

そうしたら、「いや、とんでもない、とんでもない。全部やってください」みたいなことを言ってきて。その返しはお調子者の返しですよね。

高須:「全部やってください」ってのも、さくっと言ってきますよね(笑)。

松任谷:だから、その後の八王子のエロ雑誌の件だって……。

高須:お調子者がやっている、大バカ行為かもしれません。

松任谷:だから、うちは結婚してからもすごくオープンですよ。