・・・実はちょっとしょうもない話があって。
・・・いや、やっぱり話すのやめとこうかな。
観客:なにー!気になるー!
(大石さん勿体ぶるというか、少し躊躇している)
観客:早く言ってー!
ほんと、しょうもない話なんやけどね。
今まで、言いたいけど、言えなかったことを話そうと思います。
実は僕、5年前までピザ屋さんでバイトしてて。
観客:えぇ・・!?(ざわつく)
びっくりやんね。しかも、5年前って!
最近やんって。
なんで話したんやろ、俺。
観客:どこの店ー?
教えれるか!
謂わゆるピザーラとかピザハットさんみたいな、宅配のお仕事してて。
時給1050円くらいかな。
観客:あぁー
そう、(高いから安いか)どう捉えるかは人それぞれと思うけどw
音楽活動やってて、大変な時期も色々あって、音楽でご飯が食べれなくなった時期があった。
それでね、ある日、オーダーがきて、配達に行こうってときになんか見たことある名前だなぁと思って。まぁええわってあまり気に留めずに行って、
お客さんのお家についてピンポーン、ガチャって開いた瞬間、
10何年前に、昔ついてくれていたマネージャーさんやって。(この辺あやふや)
もうびっくりして、その瞬間帽子をすごい深く被りこんで、
3500円でーす(低く声を変える)ってすぐにお金だけ受け取って。
もう、バイク運転しながらお店に帰るときに僕、大っ号泣してしまって。
昔は「いいよピザ頼みなよ」と言っていた立場だったのに、今俺、そのピザの配達してるって。
すっごく情けなく思えて。
ちなみに、その元マネージャーさんは、その時僕って気が付かなかったみたい。
お店に着いて、「店長、少しお話があります。」って呼び出して、
今出てるシフトで辞めますって伝えて、そのピザ屋さんを辞めた。
そして、その時所属していた事務所を辞めてフリーランスになったの。
そこから少しずつ、作家業をやるようになった。
俺には、ピザ屋を配達する能力より作詞作曲の才能のほうがあるはずやって。
勿論、ピザ屋さんが悪いわけじゃないけれど!(入り組んだ道とかを入っていかなあなんし、大変な部分もあるけどいいよ、と説明)
始めは、知り合いのアーティストの編曲とかを、お小遣い稼ぎ程度にやり始めた。
その時にはTom-H@ck君にも出会っていて、紹介してもらったり、色んな人の繋がりがあった。
やっぱり音楽やってて、皆の前ではかっこつけなあかん。
ライブの前にピザ屋さんでバイトしてきたなんて絶対に言えない。
なんで言ったかというと、包み隠さず居たかった。(的なこと)
今は、ありがたいことに音楽でご飯が食べられている。質素な暮らししてるけどね。
今や、Twitterで大石昌良って検索しようとすると、「大石昌良 天才」って出るねんで!
でも僕は天才なんかじゃなくって、寧ろ、今まで時代時代のたくさんの天才たちに打ちのめされてきた。
僕は、天才じゃなくて負けず嫌いだっただけ。
今音楽がやれているのは他でもない皆のお陰、本当に感謝している。
これからも皆の応援が僕の力になる。
(いっぱい、感謝の気持ちを伝えてくれる)
(深いお辞儀)
というのが、アンコール後のMC中にあった。
ニュアンスを思い出しただけで実際言っていた言葉とは違う点も多いと思う。ごめん。
誰もが衝撃受けたんじゃないかな。この話からの東京ループは胸に刺さった。