イキる
2019/03/04 08:16
ヒトラーは若い頃、なんと共産党の集会に参加していたそうな。
別に固まった思想もなく、ふらふらーっと一通り政党を渡り歩いて、結果極小の極右政党・ナチスに入党したという。
つまり鶏口牛後、ということなのだろう。

ちなみにユダヤ人蔑視の感覚も特になかったそうだ。

全部「後付け」なのだ。
自分を良く見せるためには、注目を浴びるためにはどうすればいいか。
その結論が「敵を作ること」だったらしい。

最後ベルリン攻防戦にまで陥っても降伏しなかったのは、ただ「恥をかきたくなかったから」だけだった、という解釈がある。
降伏すれば自分は公の場で処刑され、末代まで恥をかく。それを避けたかったために戦争を引き延ばし、ベルリンの兵士や一般人が次々と犠牲になった。
ここがマッカーサーに「自分の首を差し出すから国民は助けてくれ」と陳情した昭和天皇とまったく違うところだ。格が違う。

彼にあったのは承認欲求、自己顕示欲、保身、それだけだった。
狂信的な人間と考えられてきたが、何のことはない、ちっちゃいちっちゃい男だったのだ。
イキってただけなのだ。


麻原彰晃もそう。
東大受験に失敗したコンプレックスを晴らすために宗教を始めた。
晩年、裁判では極刑を逃れるために精神異常者のフリをし、自身の信条や教義を主張することはまったくなかったという。
イキりたかっただけのために始めた宗教だ、今際の際では何の主張もなかったのだろう。


イキりたいために信者のフリをする、あたかも昔から持ってたかのように信念信条を振りかざし、あまつさえ狂暴化する。
これが集団化する凶悪な生き物の傾向なのだろう。

そう、今のオタクだ。
ただ自分がイキるためにアニメや声優などがあるのであり、本音ではアニメや声優などどうでもいい。
業界にマウントを取ってるフリをするだけで自分のコンプレックスが忘れられる。
彼らにとってアニメも声優も、自己顕示欲のための道具にすぎないのだ。

しまいには「俺たちがWUGを作ったんだ!」と、見るに堪えないバカになる。


今オタク界隈には多くのヒトラー、多くの麻原彰晃がいると考えた方がいいだろう。
それだけ彼らは、良く似ている。