良いですか。独善的な正義感で金貸しとその妹を斧で殺したラスコーリニコフ青年が悔い改めて自首する話、これがドストエフスキーの『罪と罰』です。
ちゃんと読んだことがあれば誰でも知ってることです。それどころか未読でも検索して粗筋を見れば誰でも60秒で把握できます。
つまりこのダメ作詞家辛矢凡は、ランクの高い大学生なら基礎教養と言ってもいい『罪と罰』を一度も読んだことがないどころか、
作品の内容をネットで簡単に調べることすらせず、聞きかじりのままフレーズに織り込んで発表したわけです。本当に形容し難い馬鹿。
更に言うなら、他の仕事仲間も誰ひとりこれらの間違いに気付かないということなど絶対にあり得ないので、
みんな見て見ぬフリで指摘しないぐらいこの馬鹿が嫌われていたか、或いは指摘はされたけど馬鹿なので聞き入れなかったかのどちらかのでしょう。
そーだよねー、実力も自信も経験もない卑屈な馬鹿って、人の意見を聞き入れたら自分の持ってる知識が揺らぐ=自分が揺らぐ=負けって思ってるから、
何かを指摘されると内容とか指摘された場面とか一切関係なく脊髄反射で頑なになるんだよねー無意味に。
そしてそうやって所構わず無意味に頑なになるから、周囲から嫌われて敬遠されるわけです。世の常。いっぱい見てきたよそういうやつ。
それにしても嫌われてるのに敬って遠ざけられるとはこれいかに。いや爪弾きや仲間外れじゃ語感が強すぎるからやっぱ敬遠でいいや。倦厭と読み似てるし。

こんな風に「Beyond the Bottom」の歌詞は、文面を簡単に見ただけ見てもツッコミ所満載です。
しかし当然こういったミクロな部分だけでなく、全体をマクロに見ても本当にひどいです。
雰囲気が暗い。実に暗い。とにかく暗い。暗い上にヒーロー願望とメサイアコンプレックス丸出しで非常に気持ち悪い。
こんなどうしようもない詞の歌、録音ボタン押したラジカセに向かって自室で熱唱するならいいですが、
仮にもプロのアイドルにきちんとした場で歌わせちゃ駄目でしょう。その時点でパワーハラスメント以外の何物でもない。
しかもこれを歌う時の衣装が、先ほど画像で挙げた例のギリシャ風衣装です。