良くなかったところ
あらすじには佐智が震災の影響で人と距離をおくようになったかのように書かれているし
佐智が震災以降元気がなかった風の会話が母親と姉の間で交わされるがいまいちピンとこない
映画冒頭では佐智がウキウキでブレザーを着てニヤケる描写があり楽しそうだし
放課後友人達と連まず一人になるのはそうするのが好きでそれをエンジョイしているように見える
ここのモノローグもストレートな本心ではないかもしれないが
そうなると「もうこれわかんねーな」となってしまう
そうだと判る描写が作品中に無いので

あとは演奏会のシーン
止め絵やベートーベンはまあ別に良い、時間と金が無かったんだなってだけ
ただ、演奏会が物語に与える影響というものが無いので
そもそもカロリーの高い作画をする必要が無かったように思う
物語上は祐介が演奏会を見に来る、それだけが必要だった

演奏会に意味を持たせるならベートーベンや譜面を映すよりも
絵を描く祐介の傍らでバイオリンを弾く佐智の絵を挟めば良かったのでは無かろうか

その祐介の傍らで朧月夜を弾くシーンもバイオリンを構える描写は「おっ」と思ったが
構えた先に祐介がいた方が良かったんじゃないかと思う
それとも2人の関係として重要なシーンなのではなく佐智にとってだけ重要なシーンだったのかね
佐智ばかり映してカロリーの高いシーンだったし