連続テレビ小説「たないち」第1話 あらすじ

田中謙介(演:不快)はカドカワファンドに勤めるエリートサラリーマン。四十代だがとある事情で独身貴族を貫いている。
新入社員歓迎会で泥酔した謙介は新入社員の一人、玖条イチソ(演:斉藤ヨシヒサ)を見て「男の癖に可愛いなこの野郎」と絡んでしまう。
その後の記憶が無い謙介だったが、目覚めたのはイチソの自宅アパートの寝室の中だった。しかも全裸で。

日本が誇るゲイアーティスト、田亀源五郎が脚本家デビュー。同性愛を中心にしたコメディドラマという前代未聞のテーマに
「国民の血税で変な番組を作るな」と抗議の電話が殺到したが、そのせいかいざ放送されると視聴率11.4514%とかなり低い滑り出しとなった。
連続テレビ小説「たないち」第6話 あらすじ

謙介のお気に入りということで先輩社員から執拗にいじめを受けるイチソ。そんな状況を見かねてか、他部署の先輩社員である
司馬(演:しばふ)と宿借(演:やどかり)が助け舟を出す。感謝するイチソだったが彼らの好意には魂胆があった。
ある日、イチソは司馬と宿借に誘われてサウナに行く。入り口ドアには「会員制」の看板があったが実はソッチの気がある男性なら
誰でも入れるのだ。実は司馬と宿借はデキており、お互いに反謙介の派閥に属していた。イチソを籠絡して派閥に取り込み、謙介に精神的ダメージを
与えようというのだ。イチソは風呂から上がってミックスルームに連れ込まれ、そこで初めてゲイサウナであることに気づき、司馬と宿借の企みに気づく。
だがミックスルームには先客がいた。「おう、お前らも仲間だったのか」と腕を組みながらビキニパンツ一丁で不敵な笑みを浮かべる謙介の姿があった。

必死にノンケアピールをする司馬と宿借の場面でのしばふの怪演が光る回。また、ゲイであることを隠そうとする司馬、宿借二人とおおっぴらにカミングアウト
している謙介、イチソの二人がうまく対照的に描かれており、脚本家としての田亀の腕前がいかんなく発揮されている。視聴率も20%まで上昇。