中立を装って印象操作を試みるも失敗してしまうパトリシア響子一族

【発表後の作品なら、どれだけ盗んでもかまわない。
竹宮先生が恐れて萩尾先生から逃げようとしたのは、発表前の構想を洗いざらい吸い上げ、
自分が描くより素晴らしい作品にしてしまうからだよ。まったく無自覚に。

竹宮先生は萩尾先生が大好きだったけど、
自分が漫画家として生きたければ別れないわけにはいかなかったんだと思う。
たぶん、大泉本読むまで、竹宮先生は萩尾先生が、これほどまで自分を好きで、自分と別れたことで苦しんだとは思ってなかったんじゃないかな。
現実の萩尾先生は落ち着いて、大泉でもひたすら自分の漫画に夢中で、
竹宮先生への愛情は表に出さなかった。
(そのかわり、大切な自分の世界のキャラクターにした。大好きだったから)
目の前で、風木を発表できないと悩んでる竹宮先生の姿を見ながら、
友人として受け止めて共感する能力はなかった。
自分の好きな仕事に夢中の男性が、ある日突然奥さんに別れを切り出されるのに似てる。
実は突然じゃなかったんだな。双方愛はあったのにね。】

〇突っ込まれてるのでいいのですが、竹宮さんはそんなに描いてほしくなかったのなら
「男子寄宿舎ものは描かないで」とはっきり言えばよかったんだよ、とそもそも論を言ってみる