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2017年6月18日、韓国人参公社の高麗ニンジン製品のブランド「正官庄(チョングァンジャン)」について、「日本統治時代の朝鮮総督府が生み出した商標」と主張し名誉毀損(きそん)の罪に問われていた韓国の男性に、無罪が言い渡された。韓国・京郷新聞などが伝えた。

全州(チョンジュ)地裁は18日、「正官庄は税金収奪のため朝鮮総督府がつくったもの」との内容をインターネットで広めたとして名誉毀損の罪に問われた高麗ニンジン販売業者のAさん(65)に無罪判決を言い渡したことを明らかにした。

Aさんは2015年4月、動画投稿サイトYouTubeに「正官庄は1940年代に朝鮮総督府が税金収奪のためにつくった高麗ニンジンの商標」とする動画を投稿したとして起訴されていた。罪状は名誉毀損だったが、Aさんは「動画を投稿したことは事実だが、虚偽の内容を広めたわけではなく、韓国人参公社を批判する目的ではなかった」と主張していた。

裁判所は「正官庄は1940年代初めに私製ニンジンや偽造高麗ニンジンが出回ったことから朝鮮総督府が官製ニンジンを販売するためつくったもの」と説明、「Aさんの動画では『1940年代に朝鮮総督府がつくった正官庄』とあるのみで、韓国人参公社の製品を連想させる付加的な表現はない。韓国人参公社は朝鮮総督府で作られた言葉と知りながらも同じブランド名を使い続けてきたにすぎない」などとして、Aさんを無罪と判断した。

なおAさんは2015年5月にも動画と同じ内容を盛り込んだ印刷物を新聞に掲載し広めたとして別途起訴されており、今年に入って最高裁で無罪判決を受けていた。

今回の報道を受け、韓国のネットユーザーからは「事実を言う権利は守られるべきだ」「韓国では事実を言っても訴えられる」など、無罪判決に納得の声が寄せられている。

また、韓国人であれば恐らく誰もが知る「正官庄」に秘められた歴史に、「名前にそんな意味があったとは、初めて知った」「変わった名前だなあとは思ってたけど」「そんな意味なら今からでも名前を変えるべきだ」と、驚きの声や指摘も寄せられた。