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行進を共にした参与連帯のアン・ジンゴル事務局長は「警察の車壁と放水銃の姿がなく、行進を助ける交通警察官だけが見えたので、市民も警察から威圧感を感じずに平和にデモを楽しんでいた感じだ」と話した。

午後5時にソウル広場を出発した3000人あまりのデモ隊は、世宗大路(セジョンデロ)交差点を通り、鍾閣(チョンガク)駅交差点を経て鍾路(チョンノ)消防署の近隣へ行進した。

午後6時30分頃、参加者はアメリカ大使館の周辺に到着した。行進隊列の前でトラック上からマイクで集会を主導していたある参加者が「皆さん、私たちは史上初めてアメリカ大使館全体を取り囲みます」と大きな声を張り上げると、デモ隊は歓声をあげたりラッパを吹いて歓呼した。

デモ隊は、裁判所が行進を許可した20分間「THAADは出て行き平和は来なさい」、「トランプ糾弾」などのスローガンを叫び、アメリカ大使館の周辺を二回り回った。

光化門広場に集まった市民と外国人観光客は、アメリカ大使館前の道路を埋め尽くした「THAAD反対プラカード」を珍しそうに写真を撮っていた。

アメリカ大使館前で人間の鎖作り行事が行われたのは、2002年12月のヒョスン・ミソン追慕ろうそく集会の時に警察の壁を突き抜けた市民が大使館前道路を不法占拠して実施して以来初めての出来事だ。

警察はこの日、アメリカ大使館前の2車線道路前にポリスラインを設置して、警察バス6台を動員して簡易車壁を作っただけで、集会の邪魔になる行動は一切しなかった。

盾を持った機動隊の一部は、アメリカ大使館前の歩道に集まって待機し、万一の突発事態に備えた。参加した市民たちはこの日午後6時50分頃に自主解散した。

集会に参加した「慶南民衆の夢」のイ・ジョンヒ代表(57)は「アメリカ大使館前はデモができないダブー視された領域のような所だったが、今日のように普通に集会ができるようになり夢のようだ。私たちがアメリカの前で堂々としていられたようで、歴史が一歩進んだ感じ」と話した。