中学社会科「領土に関する学習」の公開授業が28日、島根県大田市の市立第二中学校で行われた。生徒たちは、グループごとに資料を読み解くなどして日本固有の領土を取り巻く現状などの理解を深めた。

 公開授業は2年のクラスで曽田和彦教頭が担当し、同校の教員や市内の小・中学校の社会科部会員、大学教員、公民館の関係者らが視察に訪れた。

 曽田教頭は、日本領の東西南北端点や韓国・ロシアが不法占拠する島、他国が領有権を主張している島などについて説明。「竹島は郵便番号も住所もある」などと話した。

 生徒たちは、古地図や外国の地球儀、尖閣諸島に関するグラフなど、グループごとに選んだ資料について討議し、「この地図には竹島や鬱陵島、島根県などの本土部分も描かれている」などと発表。

 曽田教頭は「領土問題は、国家主権の問題であるとともに『ふるさとが奪われた』などという人権侵害の問題でもある」とし、「正しく知り、解決に向けて自分なりに考え続けよう」と呼びかけた。

http://www.sankei.com/west/news/170629/wst1706290011-n1.html