関西国際空港で4月、マレーシアからの国際便で到着したマレーシア人10人が100キロ超の金塊を密輸しようとしたとして、大阪税関に摘発されていたことが30日、税関への取材で分かった。

 金塊の密輸は香港や韓国経由が主流だが、税関は新たな密輸ルートとみて警戒を強めている。

 税関によると4月、関空の税関検査場で、マレーシアからの同じ便で到着したマレーシア人の乗客10人が金塊を大量に隠し持っているのを税関職員が発見した。

 持ち込みに必要な申告はされておらず、税関は密輸の疑いがあるとしてその場で差し押さえた。国内の取引価格では5億円以上に相当するという。今後、刑事告発する方針とみられる。

 金塊をめぐっては、日本に密輸して税関で消費税8%分の納付を免れ、利ざやを稼ごうとする事件が近年、相次いでいる。

http://www.sankei.com/west/news/170630/wst1706300045-n1.html