小林よしのり  

わしは日曜の朝は、爆笑問題の番組か、松本人志の番組を、
ザピーングしつつ新聞を読むことにしていた。

ところがある日、松本人志が共謀罪に対して、「僕はもう
正直言うと、いいんじゃないかなって思ってるんです
けどね。」と言ったのだ。

さらに松本はこう言った。
「やっぱり冤罪も多少、あるのかもしれないけど、
(テロを)未然に防ぐことの方がプラスが多い」と。

冤罪が起こってもいいと松本は平然と言ったのだ!
そして松本は共謀罪でテロを防げると、政府に騙されて、
思い込んでいる。

個人で起こすテロには全く役に立たないのが、共謀罪だ。
だからこそ、イギリスでは共謀罪があるのに、テロを
防げない。

「テロ対策なら、空港の管理を国家がやれ」とわしは
国会の参考人招致で言ったし、民進党もそのように対案を
出した。
だが、安倍政権はアメリカでもやっているテロ対策を
やらないのだ。
それは観光立国でカネを儲けたいからだろう。
しかも国家がやるとなると予算がかかる。
出すカネを惜しみ、入るカネに執着して、テロリストを
招き入れるのが安倍政権なのだ。

安倍政権は、テロリストを招き入れ、実際にテロを起こ
してくれた方が、「ショック・ドクトリン」で、もっと
国家権力の国民監視を強化することができる・・そう
考えているとしか思えない。

やっぱり、安倍首相と番組で話してから、松本人志は
安倍首相のファンになっている、権力のポチになっている、
そうわしは判断した。  

以降、わしは「ワイドナショー」は見ないことに決めて、
爆笑問題の方を見ている。