米大リーグで活躍した韓国人に元ドジャースの朴賛浩投手がいる。ある時、試合がもめて両軍の選手がマウンドで殴り合いとなった。その際、朴投手が相手に跳び蹴りをくらわせたことが問題になった。手で殴るパンチはいいが足で蹴ってはイカンというわけだ。

 あれはいかにも韓国人らしかった。朴投手はつい日ごろのクセが出たのだ。韓国人はケンカとなると手ではなくすぐ足が出る。

 ワイワイ遊んでいる子供もお互いよくキックをしているし、激高した若い女性が街頭で相手の女性を回し蹴りにする姿も見たことがある。韓国ドラマのアクション場面の多くは足蹴りである。

 これは足技が中心の韓国産格闘技テコンドーのせいかもしれない。そのテコンドーはすでに五輪種目になっているが、2020年の東京五輪に空手が採用されたことで空手との比較論がよく語られる。

 ところがテコンドーは実は日本の空手を基本に韓国武術を加味し開発されたという歴史的事実は表に出ない。

 ところでテコンドーは南北別々に国際組織をつくっていて対立している。最近、北朝鮮のテコンドー代表団が韓国を訪れ話題になっていたが、この南北対立もいっそのこと日本に仲裁してもらってはどうか。

 それにしても日常風景のあの足蹴りは日本人の目には見苦しい。(黒田勝弘)

http://www.sankei.com/column/news/170701/clm1707010006-n1.html