北朝鮮は4日、南北対話再開を連日のように強調している韓国政府に対し「(南北)対話を望むのならば、相手が誰なのかをしっかり認識すべき」として「われわれの自衛抑制力(核兵器)が『正義の宝剣』であり、それを絶対に手放さないということぐらいは知っておくべき」と主張した。核の放棄を目標とした対話には応じる意思がない、と明確に示したわけだ。北朝鮮の張雄(チャン・ウン)国際オリンピック(IOC)委員も同日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が平昌冬季五輪での南北統一チーム結成を提案したことについて「片方の耳で聞いて、もう片方の耳から流れ出ていった」と話した。文大統領は韓米首脳会談を機に南北対話再開に強い意欲を見せていたが、専門家らは「北朝鮮が即座に一蹴した」として「新政権の対北朝鮮政策も一定部分の変化が避けられない」と指摘した。

 北朝鮮の労働新聞は同日、北朝鮮を「東方の核強国」「アジアのロケット盟主国」と呼び、韓国政府に対し「自前のものなど何も持たない傀儡(かいらい)らが、『軍事的対応』などと大騒ぎしているのはあまりにばかげている」と威嚇した。さらに「南朝鮮(韓国)の現執権勢力は過去のどの政権よりも対話について騒ぎ立てているが、一方では米国など外の勢力と結託し、共和国(北朝鮮)に反対する制裁と軍事的圧迫騒動に狂っている」として「対話なのか対決なのかはっきりせよ」と呼び掛けた。文在寅政権が「対話」と「制裁」を並行しながら北朝鮮核問題の解決策を模索する中、北朝鮮はどちらか選ぶよう脅してきたわけだ。同紙は「対話の看板の裏で共和国との対決を追求するという行為が通用しないということを(韓国は)はっきり知るべきだ」とも主張した。

黄大振(ファン・デジン)記者 , キム・ミョンソン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版


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記事入力 : 2017/07/04 22:59