子供の頃、ひどい大雨の中、下校中に段ボール箱に入った捨て子犬を見つけた
うちは猫が飼えない環境なので、幼い自分は雨の中でずぶ濡れになってる子犬を膝に乗せて拭いてあげることしか出来なかった。
そんな中、突然の強風に傘が飛ばされた。自分はこれ以上子犬が濡れないように大雨の中小さな体で子犬を守った
泣いた。震える子犬に何も出来ない自分が悔しくて大きな声で泣いた。
自分の体が冷たい子犬の体温と同じくらいになったときに、雨が止んだ。
いや、止んだのではない、大きな真っ黒な傘が冷たい雨から自分と子犬をさえぎったのだ
ゆっくり振り返るとしばき隊だった