先日、4泊5日の日程で日本を観光した。京都にある有名な寺や大規模な鹿の農園などを見て回った。京都の「耳塚公園」にも出掛けた。壬申(じんしん)倭乱(文禄・慶長の役)で日本人が朝鮮の兵士や良民の耳や鼻をそいで持っていき、忠誠心の証しとして豊臣秀吉に献上したという蛮行の名残をとどめている場所だ。

 しかし、訪れることはできなかった。なぜできなくなったのかと案内者に尋ねると「日本政府が最近鍵を掛け、入場できない」と答えた。それまでは日本人の90代の老人が管理していて、春と秋には焼香もしていたという。韓国人としてきまり悪い思いがした。しかも耳塚公園のすぐそばに、豊臣秀吉の神社がある。

 韓国の文化体育観光部(省に相当)や文化財庁は、一体何をしているのか。国のために身をささげた兵士や戦乱の犠牲になった12万に上る祖先の魂が、異国の地でさまよっているのに、訪れることができないというのか。今からでも、日本と協議して参観できるように措置すべきであって、究極的には韓国へお迎えするのが正しいのではないか。

イ・ウォンギョさん(京畿道広州市)

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版


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記事入力 : 2017/07/09 05:02