韓国人の“アメリカ好き”と、アメリカ人の“韓国嫌い”が、数字で示された。
まずは韓国のデータだ。

今年2〜5月にアメリカの世論調査機関「ピュー・リサーチ・センター」が37カ国(アメリカは除外)、4万447人を対象に実施した調査によれば、韓国でアメリカに「好感が持てる」と答えた人の割合は75%で、全世界3位にランクインしている。
また、「アメリカ人」に対しては86%に上り、ベトナムと並んで1位タイだった。

だが、一方のアメリカ側は、韓国のことをあまり好意的に見ていないようだ。
世界的な調査会社「ユーガブ」がアメリカ人7,150人を対象に「アメリカの親友と敵」について調査したところ、韓国を「同盟」(32%)、「友好国」(29%)と肯定的に評価したアメリカ人は60%を超えたが、「敵国」(9%)、「非友好国」(10%)と否定的に考える人が19%もいたというのである。

実際、アメリカでは近年、韓国人に対する人種差別が増えている。
例えば今年6月、韓国の人気歌手パク・ジェボムがアメリカでNBAを観戦した際、そのことがNBA公式Facebookページで紹介されると、「犬肉を食べるやつはどいつだ?」「このK-POOP(K-POPに対する蔑称で、POOP=糞の意)は誰だ?」などといったコメントが相次いだ。
普段は200件ほどしか投稿されないコメント欄に、このときは約6,700件のコメントが寄せられている。

また今年7月には、LA空港で韓国人家族が横暴な振る舞いを受けている。
搭乗ゲートでデルタ航空の女性従業員から「搭乗するように」と指示された父親が「家族を待っている」と答えたところ、その従業員が突然、父親の手からパスポートとチケットを奪い、床に投げつけたのだという。

そればかりか、家族一人ひとりの顔を指さしながら「安全上の問題で搭乗させられない」と言い放ったそうだ。
家族は抗議したが、結局、搭乗することはできなかった。
こうした事件を受け、韓国のネット民からは「明らかな人種差別だ」「白人たちを差別してみたらどうだろうか」「デルタ航空の韓国便は廃止しよう。こんなやつら、いなくてもなんの問題もない」といった批判が上がっている。

また、「アメリカは大統領の影響で白人の国になっていっている」「トランプ政権になって人種差別がひどくなった」と、トランプ大統領を非難するコメントも。
もっとも、それも逆説的に言えば、大好きなアメリカに嫌われているからこそ、大きな声を上げているといえなくはないが……。
いずれにせよ、“アメリカ好き”の韓国人にとっては、なんとも皮肉な結果となってしまったようだ。

http://www.cyzo.com/2017/07/post_33546_entry.html